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論文出版!「総合診療医による周産期メンタルヘルスケア:事例研究」

トピックス
2024/8/30
総合診療医による周産期メンタルヘルスケアと新たな提供モデル:事例研究
鳴本敬一郎, 城向賢, 山田智子, 岩田智子, 遠藤美穂, 井上真智子
日本周産期メンタルヘルス学会会誌 10(1) 71-75 2024年8月

 この研究は、総合診療医を対象とした質問票による横断研究https://hamamed-familymedicine.jp/blog/2024/05/00023/で、周産期メンタルヘルス事例に対応したことのある総合診療医4名を同定し、それぞれが所属する診療所を「事例(case)」(調査・分析の単位)とした事例研究(case study)になります。
 

この研究目的は、以下の2点について探求することでした。
1.総合診療医は、診療所でどのように周産期メンタルヘルス事例に対応しているのだろうか
2.提言されている周産期メンタルヘルスケアの提供モデル図(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/mentalhealth2021_L_s.pdf
)について、総合診療医はどのように考えるのだろうか
 実際に、各診療所を訪れて、診療所の環境や診療の流れなどを観察し、次いで、周産期メンタルヘルス事例の経験について、総合診療医、様々なクリニックスタッフ、そして診療所が立地する地域の子育て世代包括支援センタースタッフにインタビューを行いました。
 本研究から、総合診療医は診療所内外の多くの医療・社会資源と連携し、様々な形で周産期メンタルヘルス事例に関わっていることが示されました。そして、子育て世代包括支援センターと相補的関係のなかで、プライマリ・ケアに特徴的な機能を果たすことによる周産期メンタルヘルスケアの提供モデル図が提案されました。
地域家庭医療学講座 鳴本敬一郎

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