ABOUT US講座紹介

プライマリ・ケアの真髄を目指して
地域家庭医療学講座は、静岡県の寄附講座として2013年11月に開設されました。

本講座は、総合診療・家庭医療、プライマリ・ケアに関する教育・研究を行い、地域で活躍する総合診療専門医(家庭医)の育成を通して、静岡県内の地域医療の充実・発展に貢献することを目的としています。静岡家庭医養成協議会と連携し、地域の家庭医療センターを中心に教育を行っています。

家庭医療学とは、1960年代に英国・カナダ・米国で誕生した専門分野で、家庭医およびプライマリ・ケアチームが提供するケアについての学問です。1972年には世界家庭医機構(WONCA)が誕生し、世界中に広がりを見せました。米国家庭医療学会のスローガンは “I am specialized in you” 年齢・性別によらず、また、臓器・疾患によらず、幅広い健康問題に対応すると同時に、家族ぐるみで地域全体の健康づくりをサポートします。

少子高齢社会となり、在宅医療・緩和ケア・看取り、フレイル、地域包括ケア・介護問題、メンタルヘルス・心身相関に関わる問題、女性特有の健康問題、健康の社会的決定要因などが複雑に絡み合い、従来の縦割りの専門診療科のみの体制ではカバーできない領域が増えています。

そこで、2018年からは日本専門医機構の基本領域の中に、「総合診療専門医」が位置づけられました。診療活動に加え、健康なまちづくりや教育・研究、診療所運営など多様な場面で活躍する専門医です。

また、米国ミシガン大学と連携し、充実した指導体制により、診療・教育・研究面における、多様なキャリアパスを支援します。学生時代から、実習・フィールド活動や研究に取り組むことができますので、興味のある方はお声掛けください。
 
特任教授
井上 真智子
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