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日本プライマリ・ケア連合学会学術大会レポート マイク・フェターズ先生を偲ぶ編

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活動報告
2024/6/25
こんにちは!研究員の阿部です。
6月7日〜9日、日本プライマリ・ケア連合学会の学術大会に参加しました。
今年は地元開催とあって、本講座やSFMの皆さんは様々な企画運営に大活躍でしたね!
その中で私は、マイク・フェターズ先生の追悼ブースを担当させていただきました。
残念ながら昨年7月に他界されたマイク先生は、高校時代に留学した静岡県から日本の家庭医療を拓こうと、2010年に静岡家庭医養成プログラムを創設し、その発展に尽力されてきました。また、ミシガン大学日本家庭医療プログラムの研修や各種の研究指導など、様々な場面でマイク先生にお世話になった方がこの学会には大勢おられます。そこで展示ホールの一角に設置した追悼ブースには、マイク先生の家庭医・研究者・教育者としての膨大な業績、人生の年表、親交のあった方々から募集したメッセージや写真の展示を行いました。
現地ではたくさんの方が立ち寄って思い出をシェアしてくださり、マイク先生と出会う機会がなかった方にもその存在の大きさを紹介することができました。私はSFMの研究プロジェクトでご指導を受けていた一人ですが、どんな小さな発想にもマイク先生が「いいですね、できますよ、やりましょう!」と励ましてくれたことが印象に残っています。そしてこの追悼企画の準備や来場者との会話を通じて、同様の励ましによって家庭医の道を選んだり、論文を発表できたりした人たちが、日本中に、世界中にたくさんいることを実感しました。仕事だけでなく、カラオケ、釣り、グルメ、温泉などを一緒に楽しんだ思い出もたくさん掘り起こされました。本当に大きなスケールの発想と行動力を持ちながら、目の前の一人一人との関係性を大切にする、素晴らしい先生でした。
 

今年の大会は特に、多様なマイノリティ性をもつ人たちへのケア、音楽・美術・演劇など様々なアートフォームの活用、気候変動など、プライマリ・ケアのもつ幅広い課題意識が会場の各所で表現され、活気に溢れていました。マイク先生がその光景を見たらきっと、「いいですね、できますよ、もっとやりましょう!」と喜んでくださっただろうと思います。その精神を皆で引き継いで行きたいですね。

追悼ブースをご発案された大会長の井上真智子先生、一緒にブースを盛り上げてくださった柴田靖美先生(SFM出身、ロンドン医療センター)、佐野潔先生(マイク先生の長年のご朋友)もご協力ありがとうございました!
地域家庭医療学講座 研究員 阿部路子

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