BLOG教えて! 家庭医療 Blog

自己紹介①

スタッフ紹介
2023/12/26
2010年の静岡家庭医養成プログラムの立ち上げ当初から家庭医療指導医として関わり、2023年4月より地域家庭医療学講座教員となりました鳴本敬一郎と申します。広島県出身で、筑波大学卒(2004年)です。
私は、医学部6年生の時に、米国ミシガン大学家庭医療科でエレクティブ実習を行い、そこで家庭医療と出会いました。自分が求めていた医療はコレだ!と直感し、それ以降、家庭医療の道を歩み続けています。その中でも特に、家庭医としてウィメンズヘルスケアに携わることに醍醐味を感じています。
それは、米国ミネソタ州で家庭医療の専攻研修中に、13歳の初産婦を担当したことがきっかけでした。妊婦健診から分娩、そして自宅訪問による産後ケアという継続的なケアの経験を通して、ひとりの女性が母親になっていく成長過程や、お産という生命が誕生する神秘的な瞬間、そして女性を取り巻く“家族”のダイナミックな変化に魅了されたのかもしれません。
現在は、女性の包括的なプライマリ・ケアを家庭医療に統合することの重要性と楽しさを総合診療専攻医へ伝えるようにしています。また、ウィメンズヘルス領域の研究も楽しんでいます。女性の骨盤形態の変遷や影響因子、家庭医療/総合診療専攻研修におけるウィメンズヘルス研修の実態、プライマリ・ケア外来医療機関に来院する女性たちの健康問題と援助要請意図、患者の経験(Patient Experience)と女性特有の健康問題に対する援助要請意図、プライマリ・ケア医による産後ケアや周産期メンタルヘルスケアの実態など、さまざまなテーマの研究に関わってきましたが、どのテーマも興味深く、何よりも素朴な臨床疑問に対するエビデンス(科学的根拠)を自分で創出することは大きな喜びです。そして、研究結果を論文発表することで、日本から遠く離れた地球のどこかでその論文を読んでくれる人がいてくれたり、その論文を根拠として健康に関する政策が動いたりすることは、診療とは異なる研究活動のインパクトの大きさを感じずにはいられません。
現在は、包括的産後ケアの実践の意義や、プライマリ・ケアにおける遺伝性腫瘍のリスク評価システムの実装について研究活動に従事しています。臨床とプライマリ・ケア研究を、今後も楽しみながら両立していこうと思います!

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